2025年4月28日月曜日

おはなし処~ショウとツバゴロウ 1~突然の出来事~

 ※ファンブログに掲載していましたが、閉鎖になりましたので、こちらに再掲します。

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ある日、少年のショウはツバメのツバゴロウと友達になり、毎日のように遊んでいました。

しかし、秋がやってきて、ツバゴロウは南の国へ行かなければなりません。

ショウはとても寂しかったのですが、仕方のないことだと思っていました。

彼は今まで一度も海外へ行ったことがなく、ツバゴロウを羨ましく思いました。

そんなある日の朝、ショウが目を覚ますと、部屋の中がとても大きくなっていることに気が付きました。

正確には自分の体が小さくなっていたのです。

彼はツバゴロウよりも小さくなっていて、何と会話ができるようになっていました。

「おはよう」
と、一人と一羽が挨拶を交わしました。

「今日、ボクは南の国へ向けて、出発するんだ」
と、ツバゴロウが言いました。

「ボクも連れてって!」
と、ショウは言いました。
 
彼は思いもかけない言葉を口走っていました。

「うん、いいよ」
と、ツバゴロウがあっさりと返事をしたので、ショウは驚きました。

「でも、ボクの体は小さいし、体力も自信がない。そこで、ボクのお兄さんの背中に乗っていくといいよ」
と、ツバゴロウが言いました。

ツバゴロウは五人兄弟の末っ子で甘えん坊です。

そんなところが、ツバゴロウがショウに懐き、気が合ったのかもしれません。

ツバゴロウの一番上の兄は、ツバタロウと言いました。

彼は体格が良く、見るからに力強そうでした。

「ツバゴロウの友達なら大歓迎さ」
と、ツバタロウは言いました。

ツバタロウの趣味は筋トレで、暇さえあれば、トレーニングをしていました。

彼はダイナミックでアクロバットな空中飛行が格好良く、ツバゴロウはそんな兄が自慢でした。

あっという間に、南の国行きが決まってしまい、ショウは内心、ドキドキしていました。

(つづく)